Tillandsia

ティランジアはアメリカ南部のカリフォルニアやフロリダからカリブ海の列島、

中央米そして南米大陸全体に分布するブロメリアの中の1つのグループです。

その名はスウェーデンの植物学者 Elias Tillandz (ティルランツ)に由来しています。

現在600種以上が確認されており、多くの種は樹や岩に着生しています。

                

T.ionantha ( Guatemala )

 

国内では、エアープランツ、チランドシアの名前で知られていることが多いと思います。

エアープランツと呼ばれているものは銀葉種と呼ばれ、名前の示すように葉全体に

白っぽい粉(トリコーム)をまとっており、日に光り銀色っぽく見えたりします。

チランドシアと呼ばれているのは、T.cyanea (ティランジア・キアネア )をさしています。

基本的には鉢植えされており、ロゼットの中に水を貯めたりしています。

トリコームは殆ど無く、鮮やかな緑色をしたものが多く緑葉種と呼ばれています。

                  

T.cyanea ( Ecuador )

緑葉種は近縁のブロメリアとともに、アナナスと呼ばれる事の方が多いようです。

T.cyanea は和名’ハナ・アナナス’と言う名で親しまれています。 

多くの種は成長が遅く、開花は2〜3年に一度というのが平均的です。

銀葉種も緑葉種も開花後、子株を吹き、親株は1〜2年位で枯れ世代交代をします。

どの植物にも存在するのが Hybrid (交配種)です。それぞれの親の長所同士が

でたものは高い観賞価値があります。実生からなので開花サイズになるまでには

10年以上もかかることも珍しく無いようです。

            

T. 'Victoria' ( T.brachycaulos x T.ionantha )  T.nidus ( T.ionantha x T.fasciculata )

 

( Breeder M.B.Foster )            (自然交配種)

 

ワシントン条約機構 (CITES) の付属書Uに7種のティランジアが記載されています。

自生地が絶滅の危機に瀕している為です。ただ、そのうちの2種に関しては国内で、

とても多く流通しています。国内の業者が実生から育てた栽培品だと思われます。

残りの5種はたいへん入手が困難で、趣味家の垂涎の的となっています。

            

T.harrisii ( Guatemala )           T.xerographica ( Mexico )

( 残り5種: T.kammii 、T.kautzkyi 、T.mauryana 、T.sprengeliana 、T.sucrei )

              

この ' What's Tillandsia ' のページは素人栽培家である作者のわずか数年間の栽培経験と数少ない

文献やサイトを頼りに作成しました。何の学術的な裏付けも無い事をご了承ください。( by aki-shima )