緑葉種 Tank-Bromeliads
銀葉種のような鱗片(トリコーム)はほとんど無く、基本的にはロゼットの中央で雨水を 貯めて、そこから吸水するタイプのティランジアです。自生地では、雨水だけでなく 虫の死骸等のいろいろな有機物が溜まり、それも養分として吸収しているようです。
T.cyanea ( Ecuador ) T.chlorophylla ( Guatemala )
なんと言っても緑葉種の最大の魅力は、その華やかな花序にあると言えるでしょう。 大きさや色の派手な事、銀葉種の比ではありません。種によってはロゼット径がなんと 1m以上、花序の高さ数mというものもあるそうです。( T.grandis 、T.mima 等)
T.venusta ( Ecuador ) V.hieroglyphica ( Brazil ) G.monostachia ( Florida )
同じティランジア亜科(葉縁棘なし)のフリーシア、グズマニアや、ブロメリア亜科(葉縁棘あり) のエクメア、ビルベルギア、ネオレゲリア等も同じくTank-Bromeliads と呼ばれています。 ティランジア以外のタンク・ブロメリアドの葉には鮮やかな模様が入ったものが多く存在します。 ティランジアはドット(斑点)が入るものはありますが、模様の入ったものはあまり無いようです。
T.guatemalensis ( Guatemala ) T.leiboldiana ( Mexico )
また、このタイプは葉巾が広くなっており、雨水を少しでも多く取り込もうとする表れでしょう。
T.cyanea ( Ecuador ) T.anceps ( Mexico〜)
葉巾が狭く、葉の硬いタイプのグループもいます。葉に沿って縦筋が入っているのが 特徴です。また、これらのタイプの花序はコブラの頭のような平たい形状をしています。
T.lampropoda ( Mexico〜) T.foliosa ( Mexico )
葉巾が狭く、葉の柔かいタイプです。ランプロポダは葉先がストンと落ち、個性的です。
T.wagneriana ( Peru )
葉の縁にウェーブがかかり、また葉裏は紅色に染まり独特の雰囲気を醸し出しています。
T.tricolor ( Mexico ) T.punctulata ( Mexico〜)
葉は鮮やかな黄緑色で株元がこげ茶色をしています。とても水を好みますので、いつも ロゼットに水が溜まるように水をあげています。構造上はあまり溜まりませんが。 半緑葉種と言ったところでしょうか。(この他にT.dodsonii 、T.kirchhoffiana 等)
最後に紹介するグループはまだ国内ではあまり流通していません。見た目は銀葉種です。 下の画像はまだ子株の為、その片鱗を見せていませんが、これらは将来巨大な緑葉種と 化していくのです。沢山のトリコームを身をまとっていますが、水を貯めて育っていきます。 T.huarazensis ( Peru ) T.marnier-lapostollei ( Ecuador )
濃い紫色や茶色でトリコームで横縞をつくったり、多肉質であったり、深緑色だったり・・。 変異に富んだ魅惑的なティランジア達です。成長も大変遅く、急には巨大化しませんし。 (この他にT.lymanii 、T.atroviolacea 、T.leucolepis 、T.mirabilis 、T.dudleyi 、T.mima 等 ) |