銀葉種  Air-Bromeliads

     いわゆる’エアープランツ’と言われるものは、ほとんどこの銀葉種になります。

     Trichomes (トリコーム)と呼ばれる白い繊毛に全体を覆われています。

     夜間に葉にある気孔から水分を吸収し、日中はその気孔をトリコームでふさぎ、

     乾燥に耐えているのです。この生態は数あるブロメリアドの中でも、ティランジア

     とフリーシアのごく一部の種だけが持つ特異な性質です。

     この銀葉種は、種類が多いだけあって、形や大きさも変異に富んでおり、そこが

     また大きな魅力となって、多くの人々を惹きつけている理由だと思います。

 

         T.ionantha 'rubra' ( Mexico )         T.tectorum ( Ecuador )

    ロゼットタイプは最もポピュラーなものです。小さなイオナンタから、大きなカピタータ、

    キセログラフィカまで、本当に様々なものが存在しています。

 

           T.seleriana ( Mexico )            T.bulbosa ( Belize〜 )

    この壺型種はティランジアならではのほんとに個性的なグループになります。

    このブルボーサあたりでこのティランジアに魅せられた人も多いのではないでしょうか。

    ( この他にT.caput-medusae 、T.butzii 、T.streptophylla 、T.ehlersiana 等 )

 

        T.albida ( Mexico )         T.tenuifolia 'Silver comb' ( Argentina )

      カウレッセント(有茎)なものも、ポピュラーなタイプです。

      ( この他にT.paleacea 、T.araujei 、T.heteromorpha 、T.funckiana 等 )

 

      T.fuchii forma gracilis ( Mexico )     T.argentea ( Cuba 、Dominica )

    (左のフックシー・グラシリスはよくアルゲンティアの名で流通しています。)

    放射線状半球型は繊細で上手に育てるととても綺麗なものになります。 

    ( この他にT.andreana 、T.atroviridipetala 、T.magnusiana 、T.plumosa 等 ) 

 

           T.juncea ( Mexico )           T.disticha ( Peru〜) 

   我が家ではホウキ型と呼んでいます。まさに逆さにすれば箒になります。

   右のディスティカは株元が膨らんでおり、この種の中でもなかなか個性的です。

   (この他にT.hammeri 、T.festucoides 、T.setacea 、T.linearis 、T.pentasticha 等 )

 

         T.sprengeliana ( Brazil )           T.roseiflora ( Brazil )

    涙粒型も数少ない珍しいものです。(この他にT.kautzkyi 、T.ariza-juliae 等)

 

         T.usneoides ( Mexico〜)           T.duratii ( Bolivia〜)

    この2種などは、上のどのタイプにもはまらない変わった形状をしています。

              

          T.bryoides ( Peru〜)            T.tricholepis ( Peru )

   最後にご紹介するのはDiaphoranthema (ディアフォランテマ)亜属です。極小サイズの

   ティランジア達です。ロゼット径が3〜5mmくらいです。まさに吹けば飛んでしまいます。

   この小型種に魅入られてしまう趣味家も多いと聞いています。(場所もとらないし)